四万十川財団旧HP上にあった「四万十まるごと博物館」内の掲示板に保存されていた四万十市目黒川地区の聞き書きです。聞き書きをした正確な日時も場所も、話者も分からない、いわば不完全なデータですが、それでもここから分かる事もあると考え、アップすることにしました。
詳細は分かりませんが、2001年の7月26日にデータが上げられているので、それからそう遠くない過去に聞き書き作業をしたものと思われます。また、文面等については、手を加えずそのまま転写を旨としました。分類についても当時のものに従っています。( [ ]で示される番号は掲示板の整理番号です。 )
聞き書き 四万十市目黒川地区
自然に関するもの
[636] 最近目黒川で巨大ウナギが捕れた。体長1メートル・重さ2.2㎏ 今はカヌー館で飼っている。
[635] 津賀には日本一のもみの木がある。
[631] 川を汚さない様にする為、米のとぎ汁は流さないようにしている。花にかけている。
[630] 昭和38年頃には川で洗濯をしていた。今でも川へしそを洗いに行ったりする。(目黒川)
[629] 川エビ捕り
エビたまと言う道具(竹の枝と網で作ったもの)を使いしっぽの方から捕まえる 月夜の時はダメ 闇夜の時が良い ハメが出るので注意
[628]川があって良かった事
・エビ捕り 米糠を練って仕掛けに入れて捕る。1つに5.6匹
・上からカヌーで下ってくる。
・浅瀬なので子供でも遊べる。
[627]川について
大雨が降るとつかって嫌。口屋内の方は屋根まで海の様。道路は筏で渡る。
地域の風習に関すること
[652]灯籠流し・・・麦藁や藁で舟を作って供え物を入れる。提灯も家によって違う。舟は1mから2m位になり軽トラに乗せて行く。
[632]岡本 貢さん チャガカンに詳しい
[640]初盆の時に家の中に飾る棚は30日に棚を壊して舟と一緒に流す。
[639]お盆の灯籠流しをおたび(御輿などをまわす決められた場所)でする。
[638]チャガカンの時、昔は麦藁で舟を作って供え物とか灯籠を目黒川に流していた。
[637]チャガカン (先祖の霊をまつる祭)8月31日に行う。午後2時か3時頃
地域芸能に関するもの
[649]8月15日には小学校で盆踊りをする。
[647]昔、祭で鼻高が出ていた。その鼻高をからかって追わえられるのが楽しかった。
[643]
・藤の川 花取り踊りがある。白い衣装
・津野川(秋祭り)普段着で御神輿を担ぐ。子供達が旗をもって後をついて行く。御神輿は前日にお祓いする。
[642]津野川校区の盆踊り
[641]蔵持神社の夏祭りにはお伊勢踊りがあるが、現在は踊りがなく歌だけが残っている。男性ばかりが太鼓に合わせて榊を持って、しめ縄を張った周りを回る。歌には上の句と下の句がある。
神社等に関するもの
[648]春祭りは(4月)昔からある。お宮、神社をまとめてやる祭。お伊勢参り、お伊勢踊り 夏祭り(7月) 秋祭り(部落ごと)毎日1軒1軒まわる。友達を呼んだりしてやる。サワガニ、ツガニ、エビ、アユ、ヤマト手長エビ、寿司などを振る舞う。最近は若い人が面倒がるので少ない。年をとるとダメ
[646]秋祭りには御神輿をかつぐ。10月第4日曜
[645]神祭には御輿がでる。
[644]氏神様(蔵持神社)のお祭りは夏は7月20日、秋は10月最後の日曜日
食文化等に関するもの
[626]鉄火みそ(いりみそ)
ジャコとみじん切りにしたニンニクをたっぷり入れて作る。ポイントはにんにく
[625]しその焼酎漬け
焼酎に対して砂糖500gしそを15枚ぐらい入れ1ヶ月ぐらいで取り出す。夏バテに良い。
[624]雷漬け
かぶを薄切りにし干して(半生)昆布、砂糖、醤油、ゆずにつけ込む。
[623]きゅうりの鬼がらし(みがらし)
きゅうりを下付けし砂糖、醤油などで味付けする。小なすも同じようにする。
[622]かちりご飯
水でふやかした大豆を素揚げしじゃこと甘辛く味付けしあったかいご飯にまぶして食べる。
[621]津野川の寿司はだしにじゃこを使う
[620]魚のふりかけ
蒸した魚をほぐす フライパンでから煎りし塩と砂糖と青のりとゴマで味付けをする。
[619]コロッケにトウモロコシをいれると美味しい。
[618]トマト・オクラのサラダ
タマネギをすりおろし、酢・醤油・砂糖・サラダ油であえる。
[617]オクラ 細かく切ったものを湯通しして水で冷やし梅肉と鰹節で食べる。
[616]米ナスの料理法
米ナスを縦半分に切りまわりに包丁で切り目を入れ半分ぐらいつかる油で揚げ味噌だれで食べる。
味噌だれ・・・フライパンに油を大さじ2入れ味噌大さじ3
砂糖・酒大さじ1.5位を入れ煮立たせる。最後に炒りごまを入れなすにかけて食べる。
[615]米ナスの料理法
1.5㎝ぐらいの輪切りにし片栗粉をからませ揚げる。お皿にタマネギ・パプリカを薄切りにして並べその上になすをおき三杯酢をかけて食べる。農協で売っている漬け物酢をかけてもおいしい。豆板醤で味付けをしてもおいしい。
[614]あゆ煮
材料 大豆・かえりじゃこ・人参・干椎茸(水に戻して)さつまいも 大豆は圧力鍋で煮て片栗粉をからませて油で揚げる。その他の物も油で揚げる。味付けは砂糖・味醂・酒・醤油・各大さじ2を沸かして揚げた物をからませ仕上げにゴマを入れる。鮎は使わないがこれをあゆ煮と言う。
[613]米ナスの直焼き
コンロに直におき上下に返し2~3分焼く 熱いのをがまんして黒くなった皮をむき鰹節・しょうゆをかけて食べる。
[612]しそジュース
しそ300g砂糖250g酢100cc水1.8㍑ 作り方 水の中にしそを入れ沸騰させしそが黒くなったら取り出し砂糖を入れて10分ぐらい煮最後に酢を入れる。色のきれいな後味の良いジュース。保存は冷蔵庫に入れる。
[675] 農業・林業に関すること
米ナス作りが盛んである。
特異な技術を持った人々に関すること(名人芸など)
[634]新玉 益荒男さん 津賀にある日本一のもみの木の事を良く知っている。又、新玉様という祭の神様にも詳しい。
[633]藤沢 茂さん 鮎捕り名人 カニやエビも捕る 投げ網や火振り漁をする。良くテレビにも出てる。
その他
[674]昔のお宮は広かったが3回も移動した。しだれ藤が咲いてあおぎに藤が昇っていてとてもきれいだった。白藤はなくなった。
[673]料理・お菓子作りなどが楽しい。
[672]いわき食堂のいなり寿司はおいしい。
[671]味噌作り(出逢い味噌)は年に4回ぐらいで1回に30㎏を3つ 1回に3日ぐらいかかる。
[670]友達と会ってコーヒーを飲みながら話すのが楽しい
[669]JA婦人部で旅行に行くのが楽しい(積立をしている)
[668]味噌作りをしている所は民宿にしとさで昔は中央診療所だった所を改造している。炊事場が手術室だった。春には桜やつつじ、雪柳が咲いてきれいだ。
[667]村の健康推進委員が6名 伝達料理を習い春祭に作る
[666]運動会は小学校・保育園が一緒にやる。子供と大人が一緒になって。
[665]2.3年に1回研修に行くのが楽しい。
[664]仕事が忙しいので集まる時はおもいっきり遊ぶ
[663]スカッシュに週2回行くのが楽しい。
[662]楽しい事 野菜の作り方を教えてもらった。(キュウリ・ナス)ふるさと市が出来て出品している人が教え合う。
[661]海から山に嫁に来て最初は空気が少ないような気がした。今では住めば都
[660]嫁に来て、川がある生活はありがたい。実家には大きい川がなかった。
[659]お互い気になる存在
[658]いい意味での干渉(付き合い)がある。
[657]仲間でペチャクチャするのが楽しい。
[656]わざわざ声かけ運動をしなくても昔からやっている。
[655]楽しいことより苦しい事が多い。孫が増えて楽しい。地域とのふれあい
[654]元気で健康でいられるのが楽しい。
[653]子供と一緒に居られるのが楽しい。
[651]小学校も統合して少なくなる。
[650]夏祭りには青年団が夜店を出す。