12月23日(日)四万十町で(一社)水難学会の指導員(プール)養成講習会を実施しました。私たち四万十川財団も共催し、四万十町・四万十町教育委員会の後援をいただいての開催です。四万十町さんには座学会場の無償貸与、教育委員会さんには実技会場の無償貸与をしていただきました。また、四万十市観光協会さんも会員に参加を促していただくなど、温かいご協力をいただきました。改てここにお礼申し上げます。
私たち四万十川財団は、子どもたちの川遊びを推進していますが、その一環として水の危険から身を守るノウハウの伝授も進めています。その一つがきちんとした知識に基づいた着衣泳の普及です。(一社)水難学会は背浮きの技術で泳げても泳げなくてもいざというときに命を守る取り組み「ういてまて」を進めている団体で、昨年から協力をお願いし、今回の開催にこぎつけました。
まず最初は、四万十町の東又地区集落基幹センターで座学です。講師の安倍淳さんは宮城から来ていただいていますが、実際にご自身が指導していた子どもが東日本大震災の際にこの技術で助かった経験を持つ方で、それだけに講義に熱が入ります。
お昼をはさんで午後からはB&G海洋センターのプールで実技になります。今回は指導員養成講習ということで、教える内容(技術)はもちろん、教える際にどんな所に注意または配慮して講習を進めていくのか等も細かく指導されます。
講習時の入水方法、水中での動き方をはじめ、今の靴は浮く素材でできていることが多いので万一の落水時にあわてて脱いだりしないこと、ペットボトル等の補助具を使って楽に背浮きする方法等々を1つずつ学びます。
実技講習のお手伝いをしながらだったので肝心の実技試験の写真がありませんが、参加者10名全員が、みごと2回の実技試験をクリアーし合格しました。
来年以降、流域の小中学校を中心にさらに着衣泳の普及を進めていきます。今回ご参加いただいたみなさんにもご協力いただけると嬉しいです。
着衣泳の講習会は随時受け付けています。お気軽に0880-29-0200までお電話ください。
追伸:12月27日の高知新聞朝刊で今回の取り組みを取りあげてもらいました。高知新聞さん、ありがとうございます。