概要
四万十市西土佐権谷で350年以上続く、川で行う伝統の盆行事。その年に亡くなった新仏の煩悩を払い、迷いなくあの世へ送るための供養です。
特徴
川を信仰の場と考える四万十川流域ならではの祭事です。地区を流れる江川川に三筋の畝を作り、竹のたいまつを108本立て、その周りを念仏を唱えながら歩く、水まつりを行います。午前中に地区で施餓鬼念仏踊りを行った後、午後から川に移動し、火をつけた松明の周りを、太鼓や鐘を持ったお囃子と、その後ろを集落の方々が右手に萩を持って練り歩きます。何周かした後、お囃子は集落に戻り、残った人々で松明を川に倒して消化します。
初盆の方がいない、または家族が実施を希望しない場合は行われない行事です。近頃は、集会所にて施餓鬼念仏踊りのみ行うことが多いようです。
注意点
あくまで地区が主体となるお祭りなので、外部からの観覧者が祭りの進行を妨げるような行いは控えましょう。
他の祭りと異なり、地区の身内での行事の意味合いが強いので、見学などをする際は、あらかじめ地区長さんなどに了承をいただくことが望ましいです。
基礎情報
【見られるエリア】 四万十市西土佐
【見られる時期】 7月7日