餌を使わない漁法のひとつ。
アユ漁の中では道具類も安価で、最も始めやすいものです。
竿先に一つ、または碇状の鉤を固定し、箱メガネで直接見ながらアユをひっかけて獲ります。
アユが引っ掛かると固定した鉤が竿から外れ、糸が伸びて暴れるアユが外れないような構造になっています。
実際に釣り上げるのはなかなか難易度が高いですが、かかったときの感触はやみつきになります。
川が美しく透明度が高くないとできないことからも、四万十川らしさを感じる漁法です。
川や生活とのつながり
四万十川本流または支流で行われます。近距離戦のため、川幅の狭い支流で行われることが多いです。箱メガネで水中の魚影を見ながら行う漁であるため、水質のいいきれいな川でしかできません。しゃくり漁で使う竿は自分で作る人も多く、材料は家の周辺に映えている竹が使われるため、道具が現地調達できる環境が必要です。川で泳ぎながら行う漁であるため親水性も高く、どこに鮎が逃げ込みやすいか等、アユの特性、川の特性を理解しながら取り組む必要があります。中学生までは漁券がなくても行えます。
体験する際の注意点
水中眼鏡の使用は禁止になっています。
基礎情報
【体験できるエリア】 黒尊川域/その他支流
【体験できる時期】 7月1日~10月15日