長竿に釣り糸と釣り針を数か所に等間隔に付け、群れアユをひっかける漁法です。
アユ漁の中では比較的簡単な漁で、独特な感触があるため、これを好んで行う人も多くいます。
遡上するアユをシャビいて獲るのを毎年楽しみにしている人や、毎朝・夕、橋の上からシャビキを行う人、高知市内から泊まりがけで来る人など、男女を問わずたくさんの人をとりこにする面白さを持っています。 

川や生活とのつながり

川底の状況でできるところが限られ、根がかりしにくく、群れ鮎がいるところで行います。堰堤下(三堰)など、アユが溜まるところで行うことも多いようです。
増水時には濁りを嫌う鮎が集まりやすい支流の流れ込み(早く澄み始める)や、アユの溜まる河原近くでシャビくことも多く、これを特に下流域では「ごんぶり漁」と呼んでいます。
四万十町の二双の瀬では、遡上するアユをシャビいて釣るのを毎年楽しみにしているおばちゃんたちがいます。また30年前、大正道の駅の対岸、葛篭川流れ込みの上に小さな家があり、夕方になるとそこに住むおばちゃんが流れ込みまで降りてきて、シャビキで2,3匹鮎を釣ると帰っていくのが常だったそう。若井沈下橋の上にはシーズンになると毎朝夕、橋の上からシャビキをする住民の姿が見られます。北川では、高知市内から夫婦で泊まり込みで来てシャビキをする人もいるそうです。

体験する際の注意事項

一部友釣り専用区や子供の川遊びの場所(鉤をたくさん使うので仕掛けが川の中に残ってしまうと危ないので)などでは禁止されていますのでご注意ください。

基礎情報

【体験できるエリア】 四万十川下流・中流・上流域/梼原川中流域・上流域/黒尊川・その他支流
※鮎のいる所ではどこでも行われますが、一部友釣り専用区や子供の川遊びの場所(鉤をたくさん使うので仕掛けが川の中に残ってしまうと危ないので)などでは禁止されています。
【体験できる時期】  6月1日~10月15日※家路川ダムより上流は5月15日より解禁