個人で行う網漁には、大きく分けて「投網(とあみ)」「投げ網(なげあみ)」があります。
名前はそっくりですが、網の種類や構造、投げ方も異なっています。 

網漁は遠くにいる浅場のアユをとる漁法です。
下流側から上流に向けて、弧を描きながら鮎を囲むように投げます。
両手投げと片手投げがあり、それぞれに一長一短があります。
うまく投げるためにはコツがあり、練習が必要です。 

川や生活とのつながり

河床環境により、漁ができる場所が制限されるので川を知っていないとできない漁です。基本的には流れの早すぎない浅い平瀬・瀞場で行います。網が回収できない深場や、岩礁帯や瀬など網が破れるところでは行われません。こちらからはアユが見え、鮎からは見えないのが好条件で、朝夕の薄暗い時間帯や曇天、霧、小雨の日などもねらい目です。基本的に待ちの漁なので、漁師を見つけて投げるのを見ようと思って待っていても、なかなか投げなかったりします。
獲ったアユを市場に卸している人も多いです。もちろん近所に配ることも。
教えてくれる人がいないとなかなか体験できませんが、イベントでの体験会があるほか、若い川漁師がオフシーズンに網投げの教室をしているので、興味がある人はぜひ参加してみてください。

体験する・見学する際の注意点

高校生以上は遊漁券が必要です。また見学する際は、アユが散るので不用意に漁師のそばに行かないようにしましょう。

基礎情報

【体験できるエリア】 四万十川河口域/四万十川下流域/四万十川中流域/四万十川上流域/
           高南台地域/黒尊川域/北川川上流域
【体験できる時期】  7月1日~10月15日・落ち鮎漁解禁時期 12月1日~1月31日